『プリズム』 貫井徳郎

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またしても、貫井氏作品。

他にも本は沢山読んでいるのですが、あまりにもコアなため 表に出すのをついためらってしまいます(笑)
本書も、『被害者は誰?』で二階堂氏が『感嘆の声をひねり出す』と称しているのにつられて手に取りました。

エドガー・アラン・ポーの著作の後継を目指して構想されたとのこと。

該当のポーの著作(ネタばれになりますので、作品名は伏せておきます)は読んでいませんが、明らかになるべき結末へと時間を費やしページをめくった私にとっては、ヘナヘナと脱力してしまう読後でした。

『謎』・『難問』と云う言葉に、ひかれる人も多いとおもいます。

私ももちろんその一人です。

だからこそ、ミステリーを手に取るのですから。

『謎』・『難問』と云えば、

『フェルマーの最終定理』や『ポアンカレ予想』・『ケプラー予想』等が浮かびます。

一見簡単で有るが故に取り組むと、気づけばその謎の持つ魅力に取り込まれてしまうような問題。

人生を狂わせてしまう媚薬の様な『謎』

以前、『ポアンカレ予想』に取り付かれた学者のドキュメンタリーを見たことがあります。

まさに、人生をかけて 難問を解いたグリゴリ・ペレリマンの壮絶な姿に言葉を無くしました。
きっと本書は、そういった心を捉えて離さない、魅力的な謎を提示してみたかったのだろうかと思います。

そこまで大げさではなく、読者の日々にちょっとしたエッセンスを振りかけて見たかったのかもしれません。
ですが、残念なことに、私にとっては本を閉じてもなお心をとらわれる様なものでは無かったです。

ストンと落ちて行かない読後がこの本の狙う所であったのなら、なるほどと思わなくはないかな。

一言で云えば、消化不良。

せっかくだから、ポーの著書を読んでみようかな。

う〜ん。

大好きな貫井氏に辛口評価が続きます。


Author rota

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