『空白の叫び』 貫井徳郎

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ミシンが引退勧告をされてしまい、縫物にむけるはずだった気力をここ数日読書へと傾けておりました。

木曜日に図書館で借りてきた8冊 を本日までに読破。

もともと読書スピードは速い方ですが、今回はミシン引退での有り余った気力でことさら速かったのかも・・・です。

さて。

大好きな貫井さんの本です。

上下巻それぞれ2段組み500ページを超える長編です。
気にはなっていましたが、書評などで、そのモチーフの重さを受け止める心の余裕がなかなかなく、長らく手にとらずにいたものです。

彼等の対岸にいるつもりのワタシは、彼等の立場に我が身を置いてみる事や、理解する事が想像以上に難しく、読み進める のが辛かったのが本音です。

心に狂気を抱えてしまった彼等と彼等の狂気の行方と結果。

生きる事の痛みと、生きなければいけない義務。

すべからく重たい。
特別、生きる事は重たい。

もしかしたら、自分として生きるための狂気は誰の心の中にでも存在しているのでしょうか。
だとすれば、こちらがわと対岸に立つものの違いとはなんだろう・・・。

想像以上に些末な違いかもしれません。

心の中にある『空白』の深淵に取り込まれそうな人が多くなった今。

彼等を掬い上げるのに、私たちの手が、裸の想いが、もっともっと必要な気がします。


Author rota

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