私たち世代で『あさのあつこ』と言えば、かつてのトレンディー女優さん。
でも、今は『バッテリー』の作者の方でしょうか。
本書は、バッテリーとはまったくトーンの違う、何かザワザワとしたものが心に満ちてきます。
そして、最後の1文を迎えても払拭はされません。
嫌いではないですが、お気に入りにはなれない本。そんな感じでしょうか。
ただ、今時の子ども達が感じている 表現のしがたい心情や先の見えない不安感や焦りを表現したかったのだとしたら、この読後からすれば作者の意図にはまったって事なのかもしれませんね。