職人が好き

0

大阪、梅田にカウンター席しかない、小さなカレー屋さんがあります。

カレーのお味はもちろん美味しいのですが、狭いカウンターの中で、無口なおじさんの無駄の無い動きと、丁寧な所作に見ほれてしまい、たまに旦那さんと二人の時間ができると電車に乗って 食べに行きます。

どれくらい長い間、カウンターの中でカレーを作り続けているのでしょうか。

いつも『美味しかったです』と声をかけると狭いカウンターの中で 深々と頭を下げて下さいます。
カレーに対する愛情と、お客さんへの感謝の気持ちで一杯なこのお店のが私は大好きです。

話変わって。

大阪の某大型服地店へ布を買い出しに行く事があります。

安くて、種類も豊富なお店で、週に一度はセールがありものすごい人出になります。

そんな中で、中央のカウンターの中で途切れる事なく布を裁断して行く役割の方がおられます。

以前は、ご年配の方で、この方に切っていただいた布は、本当に端がまっすぐで手早い所作ながらもなんとなく布を大事にして下さってる・・・そんな感じに思えました。

所が、そのカウンターに若手が登場 しました。

ものすごい数の布の在庫もすべて頭に入っているらしく、てきぱきとあちこちに指示を出しながらとてもリズミカルに布を裁断されていきます。

でも、すごく残念な事に、荒っぽい。

そして、布端はひどい時には7〜8センチ以上曲がってたりします。

なので、彼がカウンターに入っている時は、予定よりも長めに注文をします。
帰って来て、水通しした布を干す時に、上手く言えないのですが少し残念な気持ちになります。

また変わって、先日。

近所の手芸屋さんにて布を買いました。

そこのパートの女性店員さんは、はさみで布端にチョンと切れ目を入れて、あとは両手でしっかりと持って、ビリビリ〜と割いて行きます。

その様子を見ていて唖然。

確かにハサミで裁断するよりもまっすぐ行くのでしょうが、なんだかものすごく残念でしょうがありませんでした。

手早く奇麗に。

それは何に対しても大事な事だと思います。

でも、そこに愛情が込められていなければ、独りよがりの暴挙でしかないように思えます。

カレー屋さんにしても、某ベテラン店員さんにしても。

扱うものに愛情を持って、欲して下さる方には誠意を持って。

そんな風にすごす中で手早さと美しさを身につける。
職人さんという域の方々の、そんな風に積み重ねて来られた時間に私はすごく惚れるし、私もできるならそうで有りたいと思うのです。

モノ作りに関して、素人の手作りの域を出ない私だけれど、 今はできる精一杯の事を注いで行きたいと思っています。

目指せ『職人!』で(笑)


Author rota

メールアドレスが公開されることはありません。